★★★☆☆ FPS視点のJニューホラー、後半は蛇足
映画 きさらぎ駅の概要、あらすじ
2022年公開、1時間22分。大学で民俗学を学ぶ堤春奈(恒松祐里)は、卒業論文で十数年来、ネットで現代版”神隠し”と話題になっている都市伝説「きさらぎ駅」を題材に取り上げることにした。リサーチの結果、「きさらぎ駅」の原点となった書き込みの投稿者『はすみ』ではないかとされる葉山純子(佐藤江梨子)という女性の存在を知る。ようやく純子への連絡先を知り、純子と会う約束を取り付ける。指定された場所は「きさらぎ駅」の舞台となった路線にある一軒家。部屋へ案内され、早速、ネットで噂される『はすみ』本人との真偽を確かめる春奈に対し、純子はどこか謎めいた笑いを浮かべる。続けて、純子から「きさらぎ駅」へたどり着いた経緯、その後の出来事などを聞く。純子と別れた春奈は自然に「きさらぎ駅」の舞台となった遠州鉄道の駅へ向かうが…(Amazonプライムより引用)
映画 きさらぎ駅のキャスト
現代で民俗学を学ぶ大学生を恒松祐里、きさらぎ駅唯一の生還者に佐藤江梨子、正義感の強い女子高生に本田望結、など。
映画 きさらぎ駅のネタバレなし感想
低予算ならではのワンシチュエーションホラー。グロやショック表現は控えめなので気楽に見れる。キャラの掘り下げは皆無だけど、80分強というコンパクトな尺に収めてテンポ感を早めることに成功している。というかたまたま電車に乗り合わせた5人+1人というシチュエーションだから、お互いのことなんて話している余裕なんてないのは当然だよね。FPS視点で描かれる前半は、邦画では新鮮。棒で殴るシーンは、「もっと殴れ!」と応援したくなる(笑) 映画館にわざわざ行くかは微妙だけど、ホラーを見たい気分の時に見ると損はないかも。
映画 きさらぎ駅のネタバレあり本音
ーーーー下記からネタバレーーーー
前半は良かったけど、後半は失速のパターン。なぜか?理由の一つは、鑑賞者が次の展開を予測できていて、どうしてもコメディチックになること。もう一つは、前半で有効だったFPS視点を止めてしまっていること。主役の恒松祐里を事務所は推したいんだろう。そうすると、俯瞰視点ばかりになり緊張感が薄れる。思い切って後半もFPSにした方が映画として統一感が出たと思う。もうちょっとで凡作から佳作になるところ・・・惜しい!
【23年6月 鑑賞】
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